共栄ファイナンスは闇金なの！？
共栄ファイナンスは、1992年（平成4年）に宮城県知事登録を受け、日本貸金業協会にも登録して今まで営業していました。
警察関係者によれば、少なくとも2003年頃から違法な金利で融資をしてきたのではないかとみて捜査しているようです。
共栄ファイナンスは正規の貸金業者でしたが、容疑の内容が事実であれば実態は闇金と変わりません。登録取り消しは時間の問題でしょう。
報道されているニュースの内容
ニュースの要約
・共栄ファイナンスの経営者含む3名が出資法違反と貸金業法違反の容疑で逮捕される
・2億円以上の違法収益があるとみられる
・3名は調べに対して容疑を否認
宮城県警は2019年1月15日、法定を超える金利で現金を貸し付けしたとして、出資法違反（超高金利）と貸金業法違反（書面不交付）の疑いで、宮城県仙台市の貸金業「共栄ファイナンス」の社長と従業員2名を逮捕しました。
2017年から2018年にかけて、法定金利の上限の9倍から10倍にあたる金利で男性2人に金を貸し付けし、違法な利息を受け取った疑いなどがもたれています。3人は警察の調べに対して容疑を否認しています。
2013年1月～2018年7月までの間に、資金繰りに悩む全国30都道府県の150業者に約17億7千万円を融資し、約5億3千万円の利息を得たとし、この利息分のうち約半分（2億円超）が違法収益とみられています。
宮崎県警は2018年7月、共栄ファイナンスや経営者宅を捜索して関係資料を押収し、借り主などからも話を聞いていたようです。
共栄ファイナンスは1992年に宮城県知事登録を受け、現在まで登録を更新してきましたが、県警は2003年頃から違法な金利での融資を続けてきたとみて調べており、融資した額を3割ほど水ました借用書を作る手口で違法な貸し付けを繰り返していたとみて、余罪を追及しているようです。
実は去年（2018年）の夏頃から捜査は行われていた
宮城県仙台市の貸金業「共栄ファイナンス」による違法融資事件で、実際の取引を記録した「裏帳簿」が、出資法違反（超高金利）などの疑いで宮城県警に逮捕された同社社長の自宅から見つかっていたことが分かりました。宮城県警は容疑者が違法融資を隠すため、自宅で保管していた可能性があるとみて調べるようです。
裏帳簿は手書きで、県警が2018年7月の容疑者宅の捜索で発見し押収したものです。捜査関係者によると裏帳簿には2003年からの記録が残り、遅くとも2003年には違法金利での融資を始めていたとみられています。
容疑者である社長は会社にほとんど出勤せず、従業員2名に電話で指示していたようです。裏帳簿は従業員から電話で取引内容を聞いた容疑者が作成したとみられています。
3人の逮捕容疑は、共謀して自営業の男性2人にそれぞれ2～3割を天引きして融資し、法定金利の最大10倍で計170万円を貸し付けた疑いですが、いずれも容疑を否認しています。
共栄ファイナンスの借金は返済しなくてよくなるの？
取り立てはどうなるの？法律は？
すでに共栄ファイナンスでお金を借りていた人は、今後がどうなるのか不安ですよね。
例えば借りていた金融業者が貸金業を辞めるなどの場合、新規借り入れを停止して回収業務のみになったり、回収を他の業者に移行したりなどの準備期間がありますが、今回の共栄ファイナンスのようなケースではそれは当てはまりません。
過払い金の請求
共栄ファイナンスのニュースを見て、過去に利用していた人は『もしかして自分も払いすぎた利息があるのでは…？』と思う方もいるかもしれません。
すでに払い過ぎてしまっていたとしても、払い過ぎた分の利息を請求することができます。
詳細な記録が残っていなくても、弁護士に相談すれば過払い金を調べるところからやってくれます。
弁護士に頼むのなんてお金がかかると思うかもしれませんが、相談だけなら無料でできますし、報酬も返還された過払い金の中から払うことができます。